小屋を販売し始めてしばらくすると、想像していないニーズがありました。
キットハウス小屋を利用した、犬や猫などペットの専用ハウスです。
高さ1m程度の小さな犬小屋ですが、ドアや窓も付いている商品はけっこうな値段です。
キットハウスのPANELHOUSE発売当初は、試験的に1坪タイプを10万円くらいで販売してました。
ホームセンターの犬小屋もそれに近い価格で販売しており、価格比較している飼い主にとって、キットハウスがペット小屋の候補に入ってきたのでしょうね…。
ペットも生き物なので換気、断熱は必要

ペットも動物なので、人間同様の室内環境が必要です。
温度や湿度に気を配り、空調と共に換気や断熱を考えましょう。
犬や猫は暑さが特に苦手なので、せっかく小屋を用意しても暑いと入ってくれません。
失敗例としては、小屋の下に穴を掘ってそこに入って暑さをしのいでいるペット犬を見たことがあります。
猫小屋には専用ドア

猫小屋にするには出入り自由にするために、猫専用の出入り口も市販されています。
住宅のドアに取り付け可能な仕様なので、木製小屋の開口部につけるのも簡単です。
犬小屋にクーラーを

西日を受けやすい小屋は、室内温度の急上昇に注意が必要で、ペットハウスにクーラーを設置する方もいます。
木造は断熱効果が高いですが、ペットは暑さに弱く室温管理に注意が必要です。
ハト小屋や昆虫、爬虫類ハウスも

ペットに関する使用方法では、様々な相談をうけました。
- トカゲを飼いたいが、家族の反対があるので小屋を作ってそこで飼育する…。
- ハトの飼育が趣味で専用の小屋を作りたい。
- 夜行性ペットなので、深夜にうるさくないように小屋を作りたい…。
- 子供にアレルギーがでてきたから、小屋で飼いたい…。
などなど、ペットのために小屋を利用する理由が様々あるのですね。
どれも確かに木製小屋が向いているのですが、ペットを飼育していない私には気づかず、意外な小屋の活用方法を知りました。
ペット小屋の配線には要注意!

照明やヒーターを必要とするため電源が必要で、母屋から配線して使用している方もいました。
屋外はケーブルの劣化が早く、簡単な配線でも電気工事時の資格が必要で、火災の可能性がありますので慎重に計画施工しなければなりません。
小屋をペットハウスにすればこんなメリットも
ペットハウスとして利用するために様々な小屋への要望があり、実現したらとても喜ばれました。
小屋は掃除しやすい!

小さな犬小屋だと、掃除する時に狭くて人間が室内に入れません。
木製小屋は物置などのように人間が入れるサイズなので、掃除が楽です。
より掃除しやすいように床を防水加工したり、床面をバリアフリーにして掃除しやすいように工夫したりしてました。
棚を付けると猫が上り、水槽が置けます

高さがあるので、棚を付けたら猫などが上ることもできますよね。
熱帯魚や爬虫類系の水槽を置くときも棚が必要です。
写真のような棚の耐荷重は150kgくらいありますが、支柱や控え柱を使い適切にツーバイフォー材で設計すれば、さらに強度を上げることが可能です。
使い勝手が良いドアクローザー

掃除、換気や室温調節でドアを開放状態にしたい時にドアクローザーがあると便利です。
掃除の時や季節によっては、空気の入れ替えなどで常時開放状態にしたりする事があります。
これがあるとホントに便利で、強風などで「バタン!」と急に閉まりにくくなり、ペットがケガすることを防止できます。
ペットハウスにするはずが、うまくいかない例も

たくさんのペット小屋用のPANELHOUSEを見せていただきましたが、うまくいかないトラブルもありました。
- 散々手を尽くしても小屋に入らなかった犬も
- 新築小屋の下を掘って小屋の下で寝る犬
- 小屋に入っても寝泊まりしない猫
- クーラーを付けても小屋から出たがる犬
ペットにも言い分があるのでしょうが、そこは私たちにわかりません。
小屋に入りたがらないペットの気持ちを、想像するしかありません。
まとめ
キットハウスをペットハウスに使おうとされるユーザーは、年々増えてきてました。
完成後、拝見しに行くと、必ずしも”ペットが快適に住んでいる小屋”が多くはありませんでした。
キットハウスだからという訳ではないでしょうが、動物の住みかを人工的につくるのは難しいということなのでしょう。
小屋を物置代わりに利用しながら、ペットハウスに使おうとするのが良いのではないでしょうか?
もし、小屋に入ってくれなくても、そのまま物置にしてしまうのです。
お客様が一生懸命になって木製小屋をセルフビルドしたのに、ペットが入ってくれない例があるので、ぜひお知らせしたいので記事にしました。
コメント