独立基礎の作り方

独立基礎の作り方 小屋を建てる

基礎ブロックを水平に並べるだけでも大変で…。

というご相談をいただきます。

ましてやブロックより重い束石となるとさらに難しそうですね。

束石を使った独立基礎は、知らないと難しく慣れれば簡単なのです。

作業前の準備・計画

小さい小屋は重量ブロックに置くことも多いですが、独立基礎として束石を使う場合をご紹介します。

掘削作業の前に

自分の敷地であっても地面を掘る前に埋設管や土質を調べておきましょう。

水道管やガス管、電線が埋設されていたり、硬い岩盤だったり大きな岩がたくさん埋まってたりすることもあります。

管の埋設を図面等で知ることができないときは、掘削作業を手作業で慎重に進める必要があります。

岩盤や岩を金テコなどで粉砕できないときはムリに取り除かず、安定した地盤なのでその上に基礎を設置するようにします。

基礎づくりを始めようと材料などを調達する前に試掘して地盤の調査をすることが大切です。

材料・道具は何が必要か?

基礎作り作業の進捗や完成度は、材料と道具に影響されます。

材料

独立基礎の材料は何が必要か?
  • タルキやヌキ等の木材(たくさんあるほど良い)
  • 束石

道具

独立基礎の道具は何が必要か?

ノコギリ インパクトドライバー 水糸 カッター 透明ホース(Φ8mm程) バケツ水 カラースプレー 砂利、砂 水平器 スコップ マジックペン コンベックス

どれぐらい時間がかかる?

基礎完成までに要する時間は、設置する基礎の個数や面積によります。

土質や基礎深さによりますが、3坪の小屋で20個の束石基礎設置に実働で3日くらいをかけた方が良いかもしれません。

基礎ブロックや束石の独立基礎作りは1人でもコツコツ作業できますが、作業内容は「掘ること」「砂や砂利を運ぶこと」「束石を設置すること」なので効率を求めれば2人以上の方が良いでしょう。

モルタルは使った方が良いの?

モルタル使用は初心者向き

束石下にモルタルを敷設すると基礎底面の面積が大きくなり、個別基礎の沈下が防げて良い効果が期待できます。

モルタルを使用する利点は水平を調整しやすくなります。

使用しなくても基礎下の砂利や栗石をしっかり転圧し水平がだせればモルタルを使わなくていいのですが、モルタルを用意すれば作業が早く簡単になるのでむしろ初心者向きかもしれません。

独立基礎の作り方

独立基礎の作り方を1.8m×2.7mの基礎数12個の1.5坪の小屋で解説します。

独立基礎の作り方を1.8×2.7mの小屋で解説します。

屋根軒先と隣地境界線の距離

軒先が境界ギリギリでも外壁と境界が50cm以上あれば、見た目があまり接近して建てているように見えません。
外壁と境界線の距離が50cm以上欲しい

最も大切なのは隣地境界を越境してはいけないので、屋根のサイズに気を付けることで境界線から屋根の軒先まで20cmは離れるようにしましょう。

落雪が心配されるときは軒先から50cmほど離れていれば心配ないと思います。(アスファルトシングルのような無落雪屋根材の場合)

小屋が完成すると軒先が境界ギリギリでも外壁と境界が50cm以上あれば、見た目があまり接近して建てているように見えません。

基準の基礎よりも線を意識する

角にある1個の基礎を基準点にして作業を進めるのは大切ですが、それとともに線を意識しましょう。

上図のように右上の1個の基礎を基準とすると1点の位置水平は良いですが、回転する可能性があり小屋の向きが制御できません。

小屋の向きを決める大事な線を確認し、その線に平行に基礎を並べ完成まで意識するようにしてください。

水糸を張るための杭を打つ

小屋の向きを決める基準線を確認し、四隅の基礎を決めそのさらに50cm程外周に杭を打ちます。

屋根サイズに注意して、大体の位置に四隅の基礎を決め、そのさらに四隅に杭を打ちます。

水もりして水平にヌキを取り付ける

水もりして水平を確認し杭に印を付けてヌキで杭同士を連結します。

基礎の水盛りして水平を確認し、杭に印を付けて、ヌキで杭同士を連結します。

壁線から直角に水糸を張る

小屋の壁線(基準線)を決め、そこから直角を確認するため、水糸を張り「3:4:5」などで基礎の位置を決定しスプレーします。

小屋の壁線(基準線)を決め、そこから直角を確認するため、水糸を張り「3:4:5」などで基礎の位置を決定しスプレーします。

掘削する

全ての水糸を張り基礎位置にスプレーでマーキングし、一度水糸をはずして基礎穴を掘削します。

すべての水糸を張り基礎位置にスプレーでマーキングし、一度、水糸をはずして基礎穴を掘削します。

調整して水平に設置する

基礎自体の水平を確認し基点からそれぞれの基礎の水平も確認して全ての基礎を設置します。

基礎自体の水平を確認し、基点からそれぞれの水平も確認して全ての基礎を設置します。

よくある失敗例

私が自分で失敗したりお客様から聞いた独立基礎設置に関する失敗例です。

転圧不足で基礎が沈下した

畑や湿地に多く地盤が柔らかいためしっかり転圧したつもりでも基礎が沈下することがあります。

分譲農地などでは畑用に盛土しているので、土が落ち着く小屋設置後5年程度は沈下の心配があります。

「ひと雨来てから見たら沈下がすごかった…」という農地小屋もありました。

3坪程度でしたら木製小屋は1000kg未満と軽いので、自動車のジャッキを使い基礎の補修を手伝ったことが何度もあります。

基準点、基準線の間違い

独立基礎完成後や作業途中に基点や基準線を変更すると、全部の基礎の位置を変えないといけません。

手戻りになり作業時間をロスしますので基点は慎重に確認して決めましょう。

高さを変更する

設置が終わってから高さを変更したことがありますが、これも全基礎を変更しなければならないので重労働です。

「低すぎた」ということが多いので基点の設置段階で床面もイメージしておきましょう。

1個にこだわり過ぎ

束石基礎1個ずつ完璧に設置しようとすると、長時間かけたり作業が進まなくなったりします。

几帳面な方に多く、床材も材料誤差があるので結局は微調整することになります。

1個ずつ完全に仕上げるよりも全体を50%で仮設置し全体を均等に微調整しながら仕上げるようにイメージすると良いです。

独立基礎はどうすればうまくいく?

常に全体を見ながら

1個の基礎に集中して真剣に作業に集中すると全体にゆがみが生じたります。

今設置している基礎から基点基礎、基準線を意識して計測するようにして、位置高さに間違いがないか常に確認しましょう。

基点を含む四隅の基礎をだいたい設置してから、そのほかの基礎を設置していきます。

全ての基礎を完ぺきに設置しなくて良い

基礎は小屋完成後に調整できます。
ジャッキを使えば簡単に調整できます

3坪以下のPANELHOUSEでは独立基礎を荷重計算で必要な個数よりも多く設置するように推奨してました。

これは想定を超える重い重量物をお客様が収納する可能性の準備もありますが、多めに設置することでいくつか機能していない基礎があっても荷重強度に支障はありません。

初心者用のキットハウスのため、独立基礎設置が完全でないことも想定していたため個数を多めに設定しているのです。

小屋完成後に調整できますので、いくつかの基礎は床材と隙間があって浮いてても良いです。

基礎設置は時間がかかります

基礎設置は地味な作業なのでコツコツとゆっくり仕上げていくのが良い基礎完成への近道です。

きれいに仕上げたいなら、しっかりと時間をかけるように予定しておくことです。

もし、経験者がいれば手戻りが少ないので作業のスピードや効率にすごい違いがでます。

しかし、土木経験者の方は「早く」完成することが身についているので、コツコツ作業したい方は少し注意しましょう。

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