合板の割れや裂け目って強度は大丈夫なの?

合板に、割れや裂け目があっても心配ないのでしょうか? 小屋を作る

コンパネ、ベニヤなどの合板は、数層の薄い板(単板)を接着剤で貼り付けて製造されてます。

杉材やツーバイフォー材、貫(ぬき)や桟木(さんぎ)という、製材して削り出した無垢の木材とは違うのです。

普通の木材とちょっと違う合板に、割れや裂け目があっても心配ないのでしょうか?

表面の「割れ」「裂け」にクレームが多い

合板の表層単板に割れや裂け目があると、問い合わせやクレームを多く受けました。

合板の表層単板に割れや裂け目があると、問い合わせやクレームを多く受けました。

割れや裂け目は、見た目で心配になることが原因と思います。

丁寧にお客様の話を聞いていると、合板の強度特性が知られていないことがわかりました。

一般の方は、合板の製造方法や工程を知らないため、製材の木板と同じように割れが走ると、分断してしまうように想像しています。

JAS規格工場なら心配なし

合板製造工場出荷でJASの規格以内であれば、耐震構造上は問題ないです。

合板製造工場出荷でJASの規格以内であれば、耐震構造上は問題ないです。

耐力壁となる構造用合板の構造は、中芯、中板などと呼ばれる単板が、数層にわたり交互に互い違いに繊維方向を交差させて接着しています。

表面の単板に裂け目があっても、耐力壁として面材全体強度は落ちないと判断されているのが、JASの規格です。

裂け目が単層で止まっているので問題ない

裂け目が単層で止まっているので問題ない。

裂け目は乾燥割れや丸太の特性で、避けては通れません。

規格では割れの長さや面積に許容範囲が設けられていて、基準に合格している合板だけが出荷されてます。

見た目が気になるかもしれませんが、求められる強度はあるので心配はいりません。

接着したい要望が多い

問い合わせやクレームをいただき、対応を一緒に考えていると、「補修方法」について接着しようと考える方も多くいます。

上記のとおり、構造上の問題がないことを理解いただいても、「接着したい」という方は意外と多いです。

意図的に合板をむき出しにしない限り、一般的な工法において合板表面は、透湿シートや内装、外壁で見えなくなります。

やらないより良いかも…

木工パテの補修をおすすめしてます。

どうしても補修したいという方には、やらないよりは補修した方が良いので、接着よりも木工パテの補修をおすすめしてます。

木工で合板に直接塗装するときには、節穴をふさいだりする下地調整の必需品です。

しっかり乾燥させてから、表面をサンドペーパーで仕上げます。

建築やDIYで合板が人気になってきたワケ

建築やDIYで合板が人気になってきたワケ

構造に理解が及ばなくても、合板材が住宅建築現場やDIY材料として、広く使われるようになりましたが、それには理由があります。

合板は乾燥収縮がおきにくい

杉材などの製材して削り出した無垢の木の「割れ」は、表裏まで通る可能性が高く、乾燥が不十分だと木材内の水分が抜けて収縮がおこり、さらに「割れ」が進むことがあります。

要するに、パカッと二つに分断してしまう恐れがあります。

何層にも単板を接着して作る合板は、ほぼ、乾燥収縮がおきず、「割れ」が発生しにくく切断加工が容易なのです。

無垢材に比べて合板は品質が均一

無垢の板は、自然素材ならではの木目や風合いの美しさが楽しめますが、品質や強度にバラツキがあります。

そのため、無垢材を使う現場の加工技術や職人の熟練度により、完成度が左右されます。

合板は接着剤により何層も貼り合わせた構造材のため、規格サイズや精度、乾燥度が無垢材に比べて統一されています。

材積(木材体積)あたりだと値段が安いことも

薄い単板に加工して、何層も接着し貼り合わせる加工をしているのにもかかわらず、合板材の価格は2×4材の無垢材よりも値段が安いことがあります。

建築現場でもコストを抑えて合理的に施工を進めるために、強度があって軽い合板材が好まれて、建築現場で広く使われています。

これは合板でも注意

合板に「割れや裂け目が心配ない」と言っても、少しでも折れ曲がっているのは、強度上問題がでてきます。

折れている

少しでも折れ曲がっているのは強度上に問題がでてきます。

大きな外力がかからないと折れ曲がりませんが、折れた合板の補修方法は交換以外にないでしょう。

耐力壁では地震や風圧で外力がかかりますので、折れなどの破損がある合板は交換しましょう。

折れ曲がっているのは強度上に問題がでてきます。

強い力がかかると合板でも曲がります。

表面だけの単層の割れとは違い、複層で折れや曲がりがあると強度はありません。

合板も腐る

長期間、風雨にさらしておくと、合板も木材なので腐朽します。

小屋に使用しても同じで、壁面を合板そのままで風雨にさらすと、カビが発生したり腐朽が始まります。

合板に使用している接着剤は、紫外線や水に弱いので単板がはがれてきます。

簡単ハウスなどとして小屋を作るときでも屋外には、外壁を使用したり耐候性を考慮する必要があります。

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