小屋に使う2種類の木部塗料
見た目の外観が大きく変わり、防腐効果も期待したい塗装。
木部塗装に専用の塗料は、ホームセンターで手軽に入手できます。
注意したいのは、仕上がりに違いが出る塗料の種類です。
木部塗料の種類は大きく分けて含浸系(ステイン)と、塗膜系(ペンキ)の2種類です。

含浸系(ステイン)
塗料が半透明で、木部に浸み込んで色を付ける塗料です。
塗装後も木目が見えて、木部を強調したいときに使われる塗料です。
塗料によっては高い防腐、防虫、防カビ効果と耐候性が期待できます。
16リットルの塗料費用は4万円もあれば1万円もあり、防腐性能は使用した感じですと、値段に比例するような気がします。

塗膜系(ペンキ)
塗料が絵の具のように不透明で、表面に塗膜を作り下地の木目や節を隠します。
昔から使われてきたいわゆるペンキですが、近年は乾燥後も伸縮性があり、耐久性も向上して価格も安くなりました。
油性が主流でしたが、刷毛などを水洗いできて扱いやすい水性も多く出回っています。

木部塗料の耐久性
屋外木部塗料は色々なメーカーで市販されていて、ホームセンターで手軽に手に入れる事ができます。
住宅リフォームでも木部外壁の塗り直しは、耐久性においてとても重要です。
費用対効果は比例?
「塗ったら何年もつか?」などと耐久性の質問を多くいただきますが、高価な塗料は確かに経年で色落ちがしにくいです。
防腐防カビ性能の持続性は、色落ち度合と同じような感じがします。
価格は量当たり2~4倍の差がありますが、性能もそれに見合っているような実感です。
ただ、10年以上経過した小屋を見ると、手入れの頻度が防腐持続性に影響を与えていると思います。
塗りなおしの回数や頻度、清掃の有無も影響しますし、小屋も住宅も長期にわたり使わないとボロボロになってしまいます。
条件の悪い場所は傷みやすい
強風が吹きつけたり、直射日光がよくあたる壁面は塗装の劣化が早いです。
雨が当たる軒下付近や風通しの悪い箇所は、腐朽菌の活動により傷みやすくメンテナンスの頻度を多くする必要があります。
条件が悪い屋外の木部は劣化が早いので、せっかくの自作小屋を大事にするために点検と塗り直し塗装をしましょう。
木製小屋の塗料を用意する
用意する塗料の量は多めに
必要な塗料量は種類にもより、商品の缶に塗装面積を基準として記載があります。
2回塗りが基本の木部塗料は、塗ってみると足りなくなることがほとんどで多めに用意しましょう。
足りなくなって薄めて使うと塗料性能を損ね、色ムラがでて仕上がりが悪くなります。
一度に2回塗り分を用意する必要はありませんが、最低でも1回塗りができる量を用意してください。
屋外用と室内用は違う
室内に塗装するときは、室内用の木部塗料を用意してください。
屋外用が余ったからといって室内に使うのは避けましょう。
屋外用は室内用に比べて防腐効果を高めるため、においや防腐成分がきつい傾向があり、室内に塗装すると健康を損なう恐れがあります。
夏に室内温度が上昇すると特ににおいがきつくなり、塗料の性能や用途が違うので室内には室内用の塗料を使用してください。
組み立て前に塗る

DIYで小屋を建てる時に「外壁塗装は組立前と組立後どちらが良いのか?」と質問されます。
外壁材などは、できれば組立や取付前に塗装した方が良いでしょう。
完成後には塗りにくくなる部分があり、外壁取付前だと細部まで塗りやすくなるからです。
壁に貼り付ける外壁材などは水平に置いた方が塗りやすく、色ムラになりにくく仕上がりもきれいで丁寧になります。
塗料はよく混ぜる

ステイン、ペンキともに塗料液は成分や粉が分離していて、使用前にはよく混ぜて撹拌することが大切です。
棒でかき混ぜるように使用説明する塗料も多く、できれば使用日前日に一晩、缶を逆さまにしておくと良いでしょう。
コツは塗りにくいところから

作業を開始すると、広い面積のから一気に塗装したくなります。
しかし、手順は色ムラや塗り忘れ防止のために、狭い面積や端から塗り始めます。
色ムラ防止には塗膜の厚さが均一になるようにしなければなりませんので、端からゆっくり塗り進める必要があります。
細かい部品は、端部や側面など塗りにくいところから塗るようにします。
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