古い木造小屋は何となく色あせてて寂しげな印象になります。
しかし、塗り直しのリフォームで印象が変わります。
木部塗料は年々進化していて、防腐持続年数が長く色数も増えてきました。
小屋作りに欠かせないカラーについて、塗り直しを見据えて考えておきましょう。
ペンキ系とステイン系を理解しておく

木部塗料は大きく分けて「ステイン系」と「ペンキ系」に分かれます。
ステイン系は薄透明塗装で、木部素材に半透明塗料を含侵させるタイプです。
塗装面の下地の木目が少し見えたまま仕上がります。
ペンキ系はベタ塗りで塗膜面を作り、木部をコーティングするタイプです。
下地は完全に見えなくなり、まったく違う色に塗り替える事も可能です。
防腐の効果は?
塗料の防腐効果は、メーカーや商品により品質性能にややばらつきがあるものの、ペンキ系ステイン系ともに同様と考えて良いと思います。
防腐効果の持続は商品ごとに長短があり、再塗装の頻度も大きく影響します。
塗料はリッターあたり2~3倍の価格差があったりしますが、防腐性能(持続)の使用感は値段に比例しているように思います。
ステイン系で明るい色は劣化が目立つ

合板材に明るめのステイン系塗料を塗って3年ほど経過した状況です。
塗り直しをしていないこともありますが、明るい色は劣化が目立ちますのでこまめに塗りなおす必要があります。
木材の下地色変化が色あせた感じになる

新品の木目はキレイですが、屋外で紫外線の影響を受けると数年で変色します。
塗装下地である木材の色変化が色あせた感じの原因で、薄めの淡い色や明るい色はそれが顕著に目立ちます。
色あせがイヤ、白色系ならペンキ系を

白色や淡い色で仕上げる時にステイン系塗料ですと、数年で色あせを覚悟しなければなりません。
塗りなおしても下地の色が変化しているので、新築時と同じ仕上がりになりません。
塗り直しの時に検討しても良いのですが、白系はペンキ系の塗料の方が良いでしょう。
変わってて面白い、木造小屋の外壁
PANELHOUSEの仕上げで面白いなと思った外壁仕上げを紹介します。
イラストを描いた外壁
ペンキ系は塗り直しができるので、遊び心があってオンリーワンな外壁になります。
定期的に描きなおすと楽しく塗り直しリフォームができます。

セルフビルドの楽しみ方で、木製外壁ならではのイメチェンできる小屋です。
ペンキ系なら下地が消せるので、濃い色から白系に塗り替えることもできます。
軍用ではありません、カッコイイ小屋ベース

地味なカラーほど小屋の存在感が増すような気がします。
ペンキ系のライトグレー1色で仕上げた小屋は、地味ですが周囲の自然景観とよくマッチします。
軍用格納庫ではありません…。
外壁材が一枚ずつ違う多色の外壁
外壁材を一枚ずつパッチワークのようにそれぞれ色を変えています。
取り付ける前に塗装する方が、マスキングの手間がかからずキレイに仕上がります。

高い人気のウォルナット(濃い茶色)
ステイン系の人気第一位のカラーは、濃い茶色のウォルナットです。
サブカラーに白を使う人が多くいますが、仕上がりの雰囲気が少し変わります。
塗り分ける時は、ドアや窓などの開口部のカラーも決めてから計画します。
カラフルな海外の小屋カラー
よく見かける海外の小屋は、配色センス、イラストともにデザインが優れてます。
単なる防腐の為に塗装しているのではなく、どちらかというと配色やイラストなどで小屋をアピールしているようにも見えますよね。
塗装前に仕上がりをしっかり考えているのでしょう。

よく見ると配色もパーツごとに細かく塗り替えられてて、おそらく塗装作業は手間がかかっています。

まとめ、時々カラーリフォームを
小屋やガレージの外壁カラーによって、仕上がりの印象が大きく変わります。
塗装の丁寧さや色づかいのセンスも影響します。
木造耐用年数に影響する防腐を考える時に重要なのが、塗り直しです。
小屋のカラーと耐用年数は密接にかかわりあっています。
たまに小屋の外壁色を変えてイメージチェンジすれば、塗りなおし回数が増えることになり、防腐効果が高まり小屋が長持ちします。
DIYで小屋作りしたからには、防腐のためにもリフォームを兼ねてカラーチェンジを楽しんでもらいたいものです。
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