店舗を小屋ではじめる時、まとめ

店舗を小屋ではじめる時の心得 法律税金

小屋の用途は、別荘や小屋暮らしだけではありません。

お店や売店として使おうと、小屋作りを検討する方が多くいます。

  • お金をかけないで店舗で早く営業を開始したい。
  • 資金を節約してお店開業を。
  • 仮設小屋からはじめて事業化できるかを確かめたい。

初期投資を抑えることができて安く作れる店舗小屋は魅力的です。

新規事業がうまくいくか心配です。

お試し感覚で、試験出店することは堅実です。

でも、試験店舗であろうとお客様は信頼できるかよく見てますし、関係する法令もあります。

小屋を店に使う上での注意点をまとめてみました。

意外と多い店舗としての小屋

小屋を利用したお店は直売所が多い。

キットハウスを販売していた時は、小屋を作って小さな店舗を営業したい要望がとても多くありました。

3~5坪ほどの小さなお店が多かったです。

本格開業前に試験開店としてや、趣味の延長で起業したいという方が多くいました。

雑貨店、農産物直売などが多い

スモールビジネスとして簡単な販売所を作りたい要望がありました。
野菜直売所は小屋利用が多い

小屋を利用した店舗の種類は様々です。

雑貨店が最も多く、カフェや農産物販売所も多かったです。

建築業者に設計施工してもらうほどの予算はないが、スモールビジネスとして簡単な販売所を自分で作りたいという要望がありました。

工務店や設計事務所からの問い合わせも多くあり、キットハウスをうまく利用してコストダウンしようという方も多いです。

床強度の検討は大切

複数のお客さんが入っても大丈夫か?

すぐに腐って小屋が壊れないか?

など心配する方が多く、耐久性や床荷重を気にする方が多かったです。

小屋は何人か入ると床が「バキッ」と壊れてしまうイメージなのかもしれません。

お客様が出入りするわけですから、床強度は住宅以上の耐荷重構造に設計する必要があります。

無計画に根太を抜くと、たわんで足裏から伝わる踏み心地が悪く、店舗内で過ごすのが快適ではありません。

どんな商売でもお客様には室内に長く滞在してもらう仕掛けが必要です。

商売上、床の強度はとても大事になります。

店舗は少なくとも住宅設計指針に沿って床設計すべきです。

室内高さは高めに設計する

店舗の室内高さは住宅より高い。

商業施設や店舗は、住宅よりも室内高さを高くします。

業種を問わず天井が低いお店って、なんか居心地悪いと思いませんか?

小さな店舗は特に天井が低いと自然と圧迫感を感じてしまうのです。

店内が暗く感じられ、どうしても気持ちよく買い物を楽しんでもらえる雰囲気を作り出すことができません。

建築基準で居室の高さが2.1m以上と定められてますが、室内高さは高いほど広く感じられ開放感が得られます。

照明を増やしたり、窓を多く設置するのも開放感が得られて良いと思います。

小屋で調理をする時は

小屋で調理をする時は

飲食店やレストランなどの室内で調理をする時は、火気を使いますので排気や防火、消火設備が法令基準を満たす必要があります。

内装の制限があり不燃建材や吸排気設備、広さの指定もあり、費用が大きくなります。

そもそも飲食店出店がダメ?用途地域の確認

飲食店の営業許可は多くの規定があります。

その前に小屋店舗を作る場所に「飲食店を出店して良いのか?」を確認しましょう。

都市計画区域でそもそも建築不可の用途地域もあります。

第1種低層住居専用地域で飲食店は営業許可は出ませんし、それ以外の用途地域でも面積に制限があったります。

小屋であっても計画前に用途地域を確認しましょう。

営業許可は保健所に事前相談を

飲食店の営業許可証は、都道府県の知事から交付されます。

保健所の店内検査、施設基準の確認を受けなければなりません。

店舗完成後の施設検査時に保健所の営業許可がおりなくて、何度も手直しして申請している方もいました。

飲食店舗の営業については、計画する前に保健所に事前に相談すべきです。

店舗としての小屋設計の注意点

店舗としての小屋設計の注意点

キットハウスを利用して営業している店舗に訪れてみると、店舗としてはやや手狭に感じることが多かったです。

店舗小屋は販売スペースだけで考えない

店舗には、売り場面積+売り場面積以上の総建築面積が必要です。

店員のロッカーや在庫置き場、清掃用具や予備什器など、販売スペースと同じくらいのバックヤードが必要なのです。

すでに店舗経営している方や、店舗設計するエンジニアなら簡単に気づくことかもしれません。

はじめて挑戦する専門外の方が設計すると、後で気づいたりします。

感染症対策のため、密を避けるにも広さが必要ですね。

気を抜かないで、室内照明設計

照明は電気工事士の資格が必要で、火災につながる大事な設備なのでDIYは避けましょう。

店舗の照明は住宅よりも明るくする必要があります。

照度やグレア(まぶしさ)色など、照明にも検討事項がたくさんあります。

照明で室内の雰囲気を大きく変えることができます。

小屋を作ることに精一杯で、気を抜きがちな照明設計ですが、店内雰囲気の決め手となるので入念に計画しましょう。

営業時間帯や業種によっては、店舗の屋外にも照明が必要なことも有ります。

照明は電気工事士の資格が必要です。

火災につながる大事な設備なので、電気工事のDIYは避けましょう。

換気は十分に

気温30℃を超える真夏と、氷点下になる真冬を想像しておくことが大切です。

最も混雑した時に十分に換気できる能力がありますか?

お客様は一度不快な思いをしたら、もうお店に来てくれません…。

陽当たりや空気の流れを計画して、換気回数を考えましょう。

換気は室温と密接な関係です。

感染対策になる換気は、お客様の居心地を決めることにもなるのでとても大事です。

店舗は小さい小屋からスタートが良いですが…

スモールビジネスの開始に小屋ではじめる方が多くなってきていると思います。
スモールビジネスに小屋で

キットハウスを組み立てて店舗営業を開始した方は、たくさんいらっしゃいます。

一人で事業を立ち上げたり、夫婦で起業したりとスモールビジネスを小屋ではじめる方が多いです。

思いのほか繁盛して、本格的に数千万円の建物に鞍替えし、成功した方も見てきました。

小屋からはじめる店舗は、初期費用を軽くしてくれて失敗してもリスクが小さく、多くのことを学べます。

「起業してみようかな…」とか「長年の夢の自分のお店」を小さな小屋からはじめる方は、年々、増えています。

店舗建築は小屋の予算だけではない

電気、水道、空調の予算も忘れずに見積もりましょう。

小屋を作るだけの予算なら100万円で済んだけど、お店の設備や内装仕上げに300万円以上かかったということはよくあります。

店舗工事は内装だけでなく、電気水道ガス空調など設備工事や設置機械、什器類にも多額の費用が掛かります。

業種によっては、立地選定や駐車場の確保も必要かもしれません。

住む小屋とお店では予算規模も全く違います。

単に小屋のみの予算だけでは全然足りません。

スモールビジネスの小屋店舗であっても、営業開始までしっかり予算を見積り、開業経験者や専門家に見てもらうことをおすすめします。

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