基礎は、いきなり最重要な作業工程

最初の作業工程で重要な基礎工事 基礎

建物は基礎!

と言われますよね。

小さな小屋においても基礎が大切です。

基礎のことをよく検討せずに小屋作りをするのは避けましょう。

「建物=基礎」と言ってもいいくらいです。

軟弱地盤以外で選ばれる直接基礎には、

  • ベタ基礎
  • 布基礎
  • 独立基礎

の3種類があります。

住宅ではない物置小屋なら「重量ブロックや束石」の独立基礎をよく見かけますよね。

現在の建築基準法では、住宅としての独立基礎が認められていません。

独立基礎は安価ですが、別荘やガレージでは住宅同様の「ベタ基礎や布基礎」を検討すべきです。

建物をどう使うかで決定、基礎の種類

布基礎の捨てコンクリート
布基礎の捨てコン

基礎の事を考えるときに、小屋の使い方を定めることが第一です。

  • 住居のように住まいとして考えるのか?
  • グランピングのように小屋暮らしを数日楽しむ程度なのか?

その違いは上下水道を整備するかどうかだと思います。

後からコンクリートに穴あけはNG

キッチンやユニットバスを設置して上下水道を使うなら、水道管の引き込みや敷設をしなければなりません。

基礎設計の段階で、菅の引き込みルートを決めなければなりません。

完成後にあとから基礎を穴あけしては…

こんな提案をする方がいました。

基礎は設計時に全体の強度を確かめて場合によっては構造計算をしますし、鉄筋の組み方も管を通すかどうかで変わります。

後からコンクリートを破壊すると、鉄筋を切断しなければならなくなり設計強度が奪われます。

防水機能が失われたり、虫やネズミの通り道になったりします。

基礎設計前に決めておく事

将来的に、もし、少しでも水道やガス、電気を使う可能性が有るのなら、基礎設計の段階で反映した方が良いでしょう。

基礎の増改築は基本的に不可能と考えてください。

何らかの事情でライフラインを使わないのなら、無駄になりますがそのままにしておけばいいと思います。

「水道使用は絶対に無い!」なら、管のことは一切考えなくても良いですね。

基礎を改造する事ができないので、理解しておく必要があります。

住居に束石基礎は不可能

準防火地域外で住宅の横に増築の10m2未満なら建築確認が必要ありません。

建築確認申請では独立基礎が認められてません。

住宅街でも1~2畳の小さな物置なら、束石の独立基礎で小屋を見かけますよね。

時々、田舎に行くと大きな建物でも束石基礎があったりします。

建築基準法は何度も改正されてますが、かなり古くに建てられて当時の建築基準に適合していたのだと考えられます。

現在の法律では、住居基礎に束石を使えないことになります。

独立基礎

独立基礎とは、一個ずつ単体で設置されている基礎を言います。
独立基礎

独立基礎とは、基礎全体が一体化したものとは異なります。

柱の直下などに一個ずつ単体で設置されている基礎です。

重量ブロックや、沓石、束石が使われます。

昔は石束で免震

古い家屋は石の上に置いただけだった。

古くは免震構造として敢えて束石と躯体をとめず、地震でずれることで躯体の破壊を防いでいました。

建物と基礎が分離されている構造です。

しかし、近代住居は土間でないですし開口部をはじめとする建材設備の進化で、躯体重量が何倍にもなっています。

近年、警戒が高まる強風や地震対策のために、小型建物であっても基礎との固定を推奨します。

基礎ブロック(重量ブロック)

重量ブロック(C種)は、高さが10~15cmや、半切りという小さなブロックがあります。
小さいのは半切り

重量ブロック(C種)は、高さ(厚さ)が10~15cmや、半切りという小さなブロックがあります。

軽量ブロック(A種)は強度が弱いので、小屋に使用しないでください。

設置面積が小さい独立基礎は、農地や造成地で沈下することがよくあり、降雨や雪の重みでも沈下することがあります。

排水性を高めるために砂利や砂を使います。

締め固めると体積が減り、足りなくなるので多めに用意しましょう。

水たまりや水はけが悪いところでは霜柱ができやすいので、冬期の凍上にも注意が必要です。

束 石

束石を基礎にする場合の基礎高さは、雨水の跳ね返りや床下通風性を考慮します。

束石の基礎高さは、雨水の跳ね返りや床下通風性を考慮します。

完成後の床面高さをイメージして、高さと基点(四隅)を決めます。

冬に霜柱ができる場所は根入れを深くして凍上を想定しないと、不陸によって建物にゆがみが生じドアや窓の開閉に支障がでます。

強風対策には、固定できる羽子板付束石や4×4差込穴付束石を検討してください。

ボイド管

紙製のボイド管にコンクリートを流し込んで独立基礎を作る方法もあります。
ボイド管

紙製のボイド管にコンクリートを流し込んで独立基礎を作る方法もあります。

ちょっと面倒そうなコンパネを使った型枠が不要なので、これがボイド管の良いところです。

ボイド管とは紙のパイプ状の管で、基礎設計時に水道や電気の配線管を通すために、打設前にあらかじめ設置しておく菅です。

そもそもコンクリートを流し込む際に使うので強度が備わっています。

ボイド管をたてにして独立基礎の型枠として使ってしまおうという工法です。

鉄筋にコンクリートをいきわたらせることと、管が斜めにならないように注意しなければなりません。

布基礎

型枠工事が必要な布基礎

布基礎とベタ基礎の違いは底面があるかどうかです。

近年の主流はベタ基礎ですが、コストが高くなるので布基礎も根強く残っています。

湿気対策が必要

重量ブロックを使った小屋基礎例です。土台材や大引き材、水切りなどはお客様で仕様を決めてご自身でご用意下さい。

布基礎には底面が無いので湿気対策や虫対策が必要です。

防湿コンクリートや防湿シートを使うことが一般的です。

ベタ基礎

ベタ基礎はDIYで作るのが難しいので、専門業者の力を借りよう。

基礎全体がひとつの構造体なので、面で支持力を得られます。

ベタ基礎は安定していて良いのですがコストが高くつきます。

底面にも配筋されていて設計施工が複雑になるからです。

ベタ基礎は設計施工ともにDIYでは難しく、専門業者に依頼した方が確実で良いものが出来上がると思います。

小さな小屋であっても建築確認申請する場合は、独立基礎は認められません。

土間、ガレージ基礎

車庫、ガレージの基礎は土間基礎と呼ばれたりします。

土間基礎はベタ基礎と考えて良いでしょう。

ただし、ベタ基礎との違いは耐荷重を計算されている基礎という点です。

ガレージはクルマの重量だけで2tとなりますので、それに耐えられる床強度が必要です。

土間、ガレージ基礎

建物の全ては基礎

基礎を設計するにも様々な検討事項がある。
換気口は5m間隔に

基礎設計は、様々な検討が必要です。

  • 地盤支持力
  • 配管配線
  • 配筋
  • 開口部
  • 防湿と換気
  • 凍結深度

法政令による施工方法も細かく指定されてます。

配筋したり型枠組立やコンクリート品質管理、養生は、経験と専門知識が必要です。

設計施工でノウハウや知識が必要になります。

建築面積、施工場所、電気水道ガスなど「小屋でやりたいこと」を整理してから基礎設計業者に相談しましょう。

いきなり最重要、最難関の作業が

基礎を丁寧に施工しないと良い建物は完成しません。
最初なのに最重要

基礎工事は建築で一番最初に取り組む作業です。

しかし、いきなり最も重要かつ困難な作業で、完成までで一番難しい工程と言えます。

建物を計画したり考える時に、基礎設計がすべてと言えます。

建築に詳しい人が基礎設計図面を見れば、建物の全体像がだいたい把握できます。

建材選びや間取りとかドア窓配置は後回しでもいいので、とにかく基礎設計に集中してください。

「上下水道を使用するか?」がカギ

あらかじめ管の位置や数を決めないと基礎設計はできない。
管の位置や数をふまえて配筋

3坪以内の小屋なら束石で基礎を作る方が多いです。

小屋暮らしや別荘にする方は5坪ほどですが、山小屋として水道を使わないなら、5坪以上でも束石基礎にする方もいます。

上下水道を使うのかどうかで基礎の構造が決定されます。

「基礎設計=水道使用するかどうか?」

コレが基礎計画時に大切な検討事項になります。

キッチンやトイレ、シャワーを付けるのか?で基礎設計が決まるわけで、後から付けるならその完成形を基礎設計に反映させなければなりません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました